2016年に製造終了したApple Thunderbolt Display 27インチ
先日、2012年製のApple Thunderbolt Display 27インチ(MC914J/B)の画面が真っ暗になり、電源が入らなくなりました。

当時、8万円もした、このサンダーボルトディスプレイ。
たったの10年で壊れてしまっては、元が取れませんよね。
調べてみると、その多くは内部ケーブルを交換することで直るようです。
修理に必要な保守パーツは、2,000円前後で入手できます。※2022年2月時点
是非あなたも諦める前に、DIYで修理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
実際にやってみると、とても簡単です。
また、2,000円前後の投資なら、もし直らなくても諦めがつくはずです。
修理に出すととにかく高い
メーカーのAppleに修理に出すと、一律 57,750円。
良心的な修理事業者さんでも、一律 34,800円。
とにかく高いです。
この修理費を支払うなら、27インチの新しい4Kディスプレイ買えちゃいますよね。
もちろん、お金持ちの方は、迷わずメーカーに修理に出してください。
私はお金持ちではないので、自分で直すことにしました。
保守パーツを入手する
保守パーツはネットで、1,800~2,000円前後でした。※2022年2月20日時点

保守パーツは故障に備え、入手が可能なうちに入手しておきましょう。
また、修理作業に入る前に、マルチビット精密ドライバーを用意しておくと便利です。
※今回使うドライバーは、T3とT6です。


ディスプレイを分解してケーブルを交換
さっそく、ディスプレイを分解しましょう。

iMacもそうなのですが、アップル製品のディスプレイのアクリルパネルは、総じてマグネットで張り付いているだけです。
アクリルパネルに吸盤を付けて引っ張ると、簡単に外れます。
ここで、ドライバーセットを準備します。

アクリルパネルを外したら、T6ドライバーで、このように12か所のネジを外します。

ネジをすべて外したら、ここをつまんで上に引き上げると、液晶パネルが持ち上がります。

液晶パネルを完全に外すには、4本のケーブルのコネクタをロジックボードから外す必要があります。※4だけはコネクタではなく、ネジで固定されています。

ですので、1~3のコネクタを手で外してから、4のネジをドライバーで外すと良いです。
外したアクリルパネルと液晶パネルは、できるだけホコリが付かないように立てておきましょう。

内部の全体写真です。
iMacなどと比べると、非常にシンプルですね。

今回交換するケーブルがどれなのか、わかりやすいように透視してみます(笑)

まず、ロジックボードを外します。

ひっくり返すと、こんな風になっています。

今回のターゲットは、ここです。

外れました。※ネジだけなくさないように注意です。

次に電源ボード側ですが、電源ボードは外す必要はありません。
このコネクタを手で抜くだけでOKです。

最後に中央の円盤のネジを外します。

新しいケーブルと交換して、逆の手順で組み立てれば完成です。
作業ついでに、中のホコリも掃除機で吸ってあげると良いです。
ちなみに電源ボードは外す必要はないですが、せっかくなので外してみました。

健康そのものですね!
もし、ここでコンデンサが破裂でもしていたら、電源ボードを入手しなければ修理できないので、諦めることになってしまいました。
今回は大丈夫でしたので、ホッとしました。
取り外した古いケーブル。10年間お疲れさまでした。

修理後の動作確認
それでは、Mac mini に接続して電源を入れてみましょう。

復活!!!
よかった・・・本当によかった・・・
無事直ったディスプレイで、このブログを書いています。
ひとりでも多くの方の Thunderbolt Display が、これで直ることを願っています!!
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