無垢材でテーブル天板をDIY
先日、ホームセンターに行くとツーバイ材がこの価格。
DIYerにとって、昨今のウッドショックはかなりの痛手です。
そんな中でも、無垢材テーブルへの憧れは尽きないもの。
なるべく低コストで品質も妥協したくない。
そんなうまい話があるのか?
職場の後輩もそんなひとりでしたので、無垢材テーブル天板をDIYすることにしました。
今回制作したのは、仕上がり寸法 長さ1000mm × 幅1000mm × 厚さ36mm のチェリー天板です。
普通に購入すれば20万円は超えるであろう天板を、5万円でDIYする方法をご紹介します。
材料を入手する
無垢材天板のテーブルが欲しい方は、既におおまかなイメージを持っていると思います。
地元に木材屋があれば、直接赴いて在庫している材料を目で見るのが一番です。
地元になくても探せば必ずあります。ちょっと遠出になっても赴く価値はあります。
無垢材天板の存在感を出すためには、板の厚さは30mm以上は欲しいところです。
1枚板の幅も広くなるほど高価になりますので、まずは欲しい天板のサイズを決めます。
今回は、極力コストを下げるため 幅300mm の1枚板を、4枚継いで作ることにしました。
こちら札幌は、新川にある良心的な木材屋 らぶうっどさん にお邪魔しました。
らぶうっど(https://www.instagram.com/otakelovewood/?hl=ja)
木材屋は、いつ来ても宝の山ですね。
そんな中、入手したのは約4200mmのチェリー材。
1週間後までに、長さ1050mm × 幅300mm × 厚さ38mm に製材いただきました。
欠点の少ない綺麗な材料です。
反り止め用にナラ材も購入しました。
ここまで来れば、もう完成したようなものです!笑
木工房で板を継ぐ
やってきたのは、札幌芸術の森 木工房(https://artpark.or.jp/shisetsu/mokkobo/)
今回は ビスケットジョイント という方法で、板を継ぎます。
このビスケットみたいなパッキンで板を継ぐので、ビスケットジョイントです。
ビスケットと木工用ボンドは、予め購入しておきましょう。
そして、そのビスケットの溝を掘るのが、ビスケットカッター(ビスケットジョイナー)です。
※札幌芸術の森 木工房では、無料で貸し出しをやっています。
最初に準備すること
板同士をピッタリとくっつけるために、作業直前に側(そば)に手押しカンナを当てます。
手押しカンナは、最初は必ず機械加工経験者にサポートしてもらいましょう。
ここの刃が手前に回転します。
半袖か、袖口の閉じた作業着を着用しましょう。
あまり刃を出し過ぎずに、指が刃の近くを通過しないよう、ビビッて作業しましょう。
最初はビビり過ぎなくらいで丁度良いです。
側を平らにしたら、板の木目を見ながら継ぐ順に並べます。
理想は、木表 / 木裏 / 木表 / 木裏 と交互に並べると反りにくいのですが、しっかりと反り止めを取り付けるのであれば、木目の綺麗な面を選んでしまうのもアリです。
参考:https://kagusi.com/archives/9732647.html
墨付けをする
板の並び順を決めたら、ビスケットカッターで溝を掘る位置に鉛筆で墨を付けます。
今回は、長さ1050mmの板の両端を25mmずつ捨て
125mm / 250mm / 250mm / 250mm / 125mm
の位置に墨を付けました。
長さ1000mmの側に、ビスケットが4枚入る計算です。
ビスケットカッターで溝を掘る
墨付けが終わったので、さっそくビスケットの溝を掘りましょう。
今回は#20サイズ(60×23×4mm)のビスケットを使いますので、ビスケットカッターも#20サイズに設定します。
墨を付けた線を、ビスケットカッターの中心に合わせます。
ビスケットカッターが浮かないように、軽く片手を添えます。
板に直角に押し当てるように意識しながら、前に押し込むと溝が掘れます。
このように、綺麗に溝が掘れました。
ボンドを入れハタガネで締めて圧着する
木工用ボンドを、溝と接着面にまんべんなく入れます。
溝にビスケットを入れ、表に4本、裏に3本、ハタガネでガッチリと締めて圧着します。
隙間からはみ出た木工用ボンドは、固く絞ったウェスで拭き取ります。
この状態で丸一日置きます。
反り止めを加工をする
明日まで天板の作業はできませんので、この間に反り止めを加工します。
反り止めをナメてかかると、数年後にせっかく作った天板が波打って、痛い目を見ますよ(笑)
反り止めの材料は、固めのナラ材を用意しました。
まずは、トリマーでR面を取ります。
写真の後輩はサウスポーですので、写真を左右反転してみました(笑)
木工電動工具ははじめてのようでしたが、なかなか上手いです。
サンドペーパーを当てオイルで仕上げる
面を取ったら、サンドペーパーで 120~150番 → 320~400番 の順で仕上げます。
320~400番を十分に当てると、スベスベになります。
木口は固いあて木を当て、念入りに磨くと綺麗に仕上がります。
オイルを入れて仕上げる前に、サンドペーパーの粉はエアガンで十分に吹き飛ばします。
木口や木目に入り込んだ粉を、できるだけ丁寧に吹き飛ばしましょう。
反り止めの取り付けイメージは、こんな感じです。
固定するボルトの位置に穴を開け、オイルを入れればこの通り。
木口も綺麗に仕上がりました。
次回、1日置いてジョイントした天板を仕上げます!
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